同人誌。

 この記事を執筆するに至った経緯はただ一つ。

 

 同人誌の脱稿しか考えていなかったため、宣伝を怠ったからだ。拡散もしなければ、生放送などイベントがあったにも関わらず、他の参加者の方と交流もしていない。そして、僕は同人活動が今回初である。

 

 ……売れるわけがない。どうして50部も刷ってしまったのか。苦労したからといって報われるわけではない。慢心していた。

 

 それに加え、あとがきが設けられていたにも関わらず特に面白いことを書けなかった僕自身に喝を入れるために作品紹介などその他を自己満足だけで綴っていく。

 

 まず、僕自身が携わった作品は2作。表題作「閉館Chu→CHATEAU!!」と、アイドルヒーローズを基にした「Dark Kinetic Accelerate」だ。

 

 「屋敷で脱出するTRPGみたいなシリアスな作品がいい!」と、若かりし僕はサークルメンバーに唱えたようだ。だが、僕は響裕太そのもの。記憶がない。

 薄れつつあるが、発言した記憶はある。TRPGを製作したかったのだが技量敵わず掲載には至らなかった。残ったのは、TRPGのような何か。

 作品を書くときに、おおまかなプロットを僕が作成した。合作を行っているメンバーと担当(この表現が適切なのかはわかりません)を照らし合わせ、百合子、瑞希、このみは確定で使用したいキャラだと考えた。そして、一人で行動させるのは難しい。そんなことを考えていると、2人1ペアで3つのグループを作り、場面ごとに作者を振り分けて合流と共に、誰かがまとめればいいのではないか? という結論に至った。

 そして、ゲッサン版ミリオンでは彼女らが登場する勉強会がある。この時に違う世界に飛ばされる……これでいいじゃないか。と、僕は考えプロット作成を始めたのだ。

 ちなみにゲッサン版ミリオンでは、杏奈、紗代子、未来が登場する。ペアはここで確定となった。

 

 あまり説明してしまうとネタバレになってしまう。そのため、どこまで語ればいいのか。

 見当もつかないため、適当に綴る。

 僕は精神的にダメージを受けているアイドルが好きなのだ。同業者には煙たがられず、ただ心配されているだけなのに病んでいる。如月千早島村卯月、矢吹加奈(この子はちょっと煙たがられていた気がする)、迎羽織、戸山香澄(この子に至ってはバンドマン)、そして忘れてはいけない中川かのん。後、アイドルではないが自らの思いを隠しながら自分の実力無さに悔しさを感じつつ、一人で泣くキャラ。有坂真白っていうんですけど。

 そう、自分自身の才能に悲観したり、家庭事情であったり、自分自身の悩みで周りから心配され、何かをきっかけに起き上がり、成長する彼女らに魅力を感じていたのだ。

 そのため、シリアスな作品にしたいと思ったのだろう。僕の中で、「閉館Chu→CHATEAU!!」は七尾百合子の成長物語なのである。(サークルメンバーがどう思ってるかは知らないが)

 

 次に、アイドルヒーローズだ。これは長い。話すととにかく長い。

 僕は報われない愛が好きなのである。つい、救いの手を差し伸べてしまいたくなる。多種多様な作品に触れてきたが、どうも「負けヒロイン」が好きなようである。大体、好きになったキャラは報われない。報われないと悲しくなる。しかし、報われるとその子は「負けヒロイン」としてのステータスを失ってしまうため、好きではない。

 拗らせすぎた故の結果だと頭ではわかっている。だが、報われない世界で愛を否定してまで正義を実行しなければいけない世界で自分の思いを押し殺せるだろうか。

 優しい人間は押し殺してしまう。気持ちが気づかれる前に死を選ぶ。

 

 ヒーローズでもう一つ、重視したことは愛だけでない。自分の趣味だ。

 これも愛ではあるが愛ではないと断言したい。七尾百合子は田中琴葉に洗脳されてしまい、デストルドー側に堕ちてしまい、ダークセーラーとなり今までの仲間に立ちふさがる。僕は、このシチュエーションはあまり好きではない。洗脳は好きではないのだ。

 自らの意志で敵側に寝返った方が自分の欲望を叶えられると感じた時に、洗脳されたふりをする洗脳が好きなのだ。冒頭をピクシブに貼ったが、高山紗代子がこのケースに当てはまる。自らの意志でダークサイドへ。最高。

 だが、一番好きなのは服装である。大体、ダークサイドの衣装はえっちなので。ハイライトが消えるだけの洗脳も好きじゃない。

 

 アイドルヒーローズとは僕が、アイドルマスターミリオンライブ! に興味をもつことになった作品であり、この世で一番好きかもしれないアイマスの設定だ。

 この作品を基に自分好みの設定に魔改造できているかもしれない。もうそれだけで満足だ。

 

 書きたかったことは書けたと思う。もう、売れる売れないなどの前に伊吹翼は可愛いよということだけ伝わればいい。